「オルカン積立を続けているのに、SpaceX IPOだけ気になってしまう自分は矛盾してるんじゃないか?」
「IPOって結局ギャンブルでしょ。インデックス投資家が参加していいものなの?」
「実際に当選した人の話が読みたい。初日+19%でどう動いたのか知りたい」
この記事では、IPOを10銘柄以上試してやめた私が今回だけ例外にした理由と、当選〜初日+19%の正直な体験をすべて書きます。
正直に言います。私はIPO投資をやめた人間です。
過去に一般IPOを10銘柄以上試して、当選確率の低さと手間の割に合わない期待値を実感して、静かにフェードアウトしました。今はオルカン積立をコアに据えて、余計なことはしないというスタンスで投資を続けています。
そんな私が、2026年6月——SpaceX(SPCX)のIPOに申し込みました。そして、当選しました。
公募価格$135で購入し、上場初日(6月12日)の終値は$160.95。初日だけで+19.2%という結果でした。
でも今回書きたいのは「IPO儲かった!」という話ではありません。「500万円の投資損失を経験した自分が、どんなルールと判断軸でこの動きをしたか」という話です。感情ではなく設計で動いた記録として、正直に残しておきます。
インデックス投資家がIPOに参加することは矛盾しない。ただし「3つの自分ルール」を先に決めてから動くこと。
損しても後悔しない金額か
コア(オルカン)は絶対に崩さない
まず正直に言います。私はIPO投資をやめた人間です
一般IPOを10銘柄以上試してわかったこと
数年前、NISAを始めて投資熱が高まっていたころ、私はIPO投資にも手を出しました。証券口座を複数開設してブックビルディングに申し込み続けた結果、わかったことがあります。
「当選確率が低すぎて、期待値として割に合わない」
人気銘柄はほぼ抽選に負け、当選したのは公募段階で話題になっていない銘柄ばかり。初値売りしても利益は数万円で、その手間と労力を考えると、オルカン積立をひたすら続ける方が明らかに効率的でした。詳しい経緯は「IPO投資を10銘柄以上試してやめた話」に書きましたが、一言で言えば「宝くじの定期購入をやめた」という感覚です。
それ以来、IPOは私の投資の選択肢から外れていました。
それでも今回だけは申し込んだ3つの理由
SpaceXのIPOが発表されたとき、正直「また宝くじか」と思いました。でも何日か考えているうちに、自分の中で今回だけは違うと思う理由が3つ整理されてきました。
Starlinkを運営し、宇宙輸送の商業化をリードするSpaceXは、民間企業として例外的なスケール感があります。「この会社の株主になること自体に体験価値がある」と思いました。
資産全体のコアはオルカン積立です。そのサテライト枠(全体の5〜10%以内)の中で、娯楽費として使う分には、感情で追加投資しないというルールさえ守れば問題ないと判断しました。
申し込んだのは3株のみ。仮に全額失っても、資産全体への影響はほぼゼロ。「これ以上は買わない」と事前に決めてから申し込みました。
SpaceX IPOの基本情報(数字だけ整理)
公募価格$135・初値$150・初日終値$160.95(+19.2%)
SpaceX(ティッカー:SPCX)の上場は2026年6月12日。価格データを整理しておきます。
| 項目 | 価格 |
|---|---|
| 公募価格(私が買った価格) | $135 |
| 初値(上場初日の始値) | $150 |
| 初日終値 | $160.95 |
| 公募価格からの初日騰落率 | +19.2% |
※2026年6月12日時点のデータです。今後の株価については誰にも予測できません。
申し込みに使った証券会社と手順
私が申し込んだのはSBI証券です。米国IPOのブックビルディング(需要申告)→購入申し込みという流れで、手順自体は一般的なIPOと大きく変わりません。日本の証券会社から米国株IPOに参加できる環境が整ってきているので、口座さえ持っていれば次のイベントにも対応できます。
私の「自分ルール」——コアを守りながらサテライトを楽しむ
コアとサテライトの比率をどう設定しているか
コア・サテライト戦略とは、資産を「コア(安定運用)」と「サテライト(テーマ・機会投資)」に分けて管理する考え方です。私のルールはシンプルです。
サテライト枠は「絶対に追加しない」がルールです。利益が出たらその分は現金化してコアに戻すか、再度別のサテライト機会を待つ。損したらそこで終わり。感情に任せて「もっと買えばよかった」「ナンピンしよう」は一切しない。
「損しても後悔しない金額」という判断軸
今回の3株購入は、金額にして約6〜7万円相当(為替によって変動)です。これは私の総資産から見れば1%未満です。もちろん6〜7万円は大きなお金ですが、「ゼロになっても生活が変わらない」金額であることを事前に確認しました。
これを私は「娯楽費の延長」と位置づけています。旅行に10万円使っても後悔しないとしたら、SpaceXの株主体験に同額を使っても後悔しないはず——そう考えると判断がシンプルになりました。
サテライト枠に入れる銘柄の自分基準
私がサテライト枠に入れる銘柄の基準は3つです。
- 「一生に一度級」の事業や上場タイミングであること
- 財務より「体験価値」で判断できること(株主であること自体に意味がある)
- 期待値計算より「この会社を応援したい」という感情が先行していること——ただし金額を限定したうえで
SpaceXはこの3つすべてに当てはまりました。逆に言えば、この3つが揃わない銘柄はサテライト枠にも入れません。
当選〜初日+19%の心理と行動
当選通知を見たときの正直な感情
当選通知が来たとき、最初に感じたのは「うれしい」ではなく「本当に買うか?」という確認欲でした。
過去に500万円以上を失ったとき、私は感情に引っ張られて動いていました。上がってくれば「もっと買えばよかった」と後悔し、下がれば「絶対に戻るはず」と根拠のない信念で追加入金を繰り返しました。その結果が500万円です。
だから今回は、当選通知を見た瞬間に自分に問いかけました。「この購入はサテライト枠の範囲内か?」「損しても後悔しない金額か?」「感情で動いていないか?」
公募価格$135で購入を決めた根拠
購入の根拠はシンプルです。
総資産に対して1〜2%。あらかじめ決めたルールの範囲内です。
3株。仮に全損しても、今後の生活や投資継続に影響しない金額です。
いつも通り積立を続けながら、サテライトとして追加しただけです。
初日+19%でも売らなかった理由
初日終値$160.95。公募価格からすると+19.2%です。
このとき、私の中に「売るべきか?」という問いが浮かびました。利確すべきという合理的な声と、「SpaceXの株主でいたい」という体験価値の声が拮抗しました。
結論として、売りませんでした。理由は「このサテライト枠は短期売買ではなく、株主体験に費用を払っている」と事前に決めていたからです。初値売りは自分ルール外。ルールが先にあるから、判断に迷う必要がありませんでした。
ただし、これが正解かどうかはわかりません。SpaceXの今後の株価がどうなるかは、誰にも予測できません。あくまで「自分が事前に決めたルールに従った」というだけです。
インデックス投資家がIPOに参加することの矛盾は解消できるか
矛盾ではなく「コアとサテライトの役割分担」
「オルカン積立を続けているのにIPOに参加するのは矛盾では?」という疑問は、よくわかります。私自身、何度も自問しました。
でも今の私の答えはこうです。「コアとサテライトは役割が違う。矛盾ではなく分担だ。」
オルカンはリターンを最大化するための長期戦略。SpaceX株はその体験価値に対して費用を払う娯楽。この2つは目的が違うから、どちらかを選ぶ必要はありません。コアが揺らがない限り、サテライトで何をやっても「投資方針の崩壊」にはなりません。
500万円の失敗から学んだこと——今回との違い
私はかつて、個別株とレバレッジETFに集中投資して500万円以上を失いました。
当時の失敗の本質は「金額が多すぎた」ことではなく、「感情で動いていた」ことです。損しても「もう少し待てば戻る」と追加入金し、利益が出れば「まだ上がる」と利確を先送りし、気づいたときには取り返しのつかない水準になっていました。
今回との決定的な違いは、「ルールが先にあった」ことです。買う前に金額の上限を決め、感情で追加しないことを決め、売りのルールを決めた。サテライト枠という構造を設計してから参加したので、感情が判断を歪める余地がありませんでした。
「楽しむ」と「ギャンブル」の境界線
投資を楽しむこととギャンブルの違いは、ルールがあるかどうかだと思っています。
- 失っても資産全体への影響が軽微な金額に限定している
- 感情で追加購入しない、というルールを先に決めている
- コア(長期積立)を継続している前提で動いている
この3つが揃っていれば、SpaceX IPOへの参加は「ギャンブル」ではなく「設計された例外」です。逆に言えば、この3つが揃わない参加の仕方は、どんな銘柄でもギャンブルになります。
よくある質問(FAQ)
まとめ——「再設計した投資家」の今
この記事のまとめ
- IPOをやめた私がSpaceXだけ例外にした理由は「一生に一度級・娯楽費として割り切れる・3株に限定」の3点
- コア(オルカン積立)は崩さず、サテライト枠(総資産の5〜10%以内)での参加
- 当選〜初日+19%でも、売らなかった理由は「自分ルールが先にあったから」
- 500万円の失敗と今回の違いは「感情で動いたか、ルールで動いたか」
- 「楽しむ」と「ギャンブル」の境界線は、ルールがあるかどうか
インデックス投資とIPOは矛盾しない。コアを守りながら、自分ルール付きで楽しむのが「再設計した投資家」のやり方です。
今後のSPCX保有経過は、このブログで随時記録していく予定です。うまくいっても、失敗しても、それも含めて「再設計ノート」に残します。
インデックス投資のコアをオルカン積立で続けながら、SpaceXのような一生に一度のイベントをサテライトで楽しむ——そのスタートは、まず証券口座を整えることから始まります。

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