せどりをやめた理由5つ【会社員の体験談】

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「せどりを始めたけど、正直しんどい……やめたら負けなのかな」
「月5万くらいは稼げるけど、割に合ってる気がしない」
「時間も体力も削られているのに、このまま続けるべきか迷っている」

この記事では、せどりをやめた理由と「やめた後どうなったか」を正直に話します。

こういう悩みを持っている方に、まず伝えておきたいことがあります。

私は2020年頃から副業せどりを始めて、最高で月5万円を稼ぎました。家電、ベビー用品、調理器具、おもちゃ、食品——ジャンルを絞らず、ドンキや家電量販店を巡って仕入れ、Amazonとメルカリで販売していました。それなりに稼いでいたと思います。

でも、やめました。

今になって振り返ると、あの判断は正しかったと思っています。「せどりをやめる=負け」ではありません。むしろ私にとっては、時間を売り続ける副業から降りて、お金に働いてもらう仕組みを作る側に回るための「再設計」でした。

この記事では、私がせどりをやめた理由5つと、やめた後に何をしたか、そして「せどりをやるべきかどうか」の判断基準を、体験をもとに正直に書いていきます。

この記事の結論
せどりをやめるのは「失敗」でも「逃げ」でもない。
時間売り副業から資産形成へ切り替えることが、長期的には正しい再設計になりうる。

体験談あり
月5万円の実績
判断基準あり

目次

私がせどりをやめた理由5つ(体験談)

リベ大(両学長)の動画で「副業の中で最初に利益を立てやすいのがせどり」という話を見て、2020年頃に始めました。当時はコロナ禍で外出も制限されており、「在宅でできる副業を探していた」という背景もあります。

店舗はドン・キホーテや家電量販店を中心にまわって、ネットではAmazonマーケットプレイスの出品情報を調べながら仕入れを判断する、という流れで動いていました。

結果、最高月5万円。悪くはない数字ですが、あくまでも「最高値」であって、毎月安定して稼げていたわけではありません。その不安定さが、やめる理由のひとつになっていきました。

①収益が不安定すぎた——店舗せどりは「運次第」

店舗せどりの最大の問題は、「その日に何が仕入れられるか」が完全に運頼みだということです。

ドンキの半額ワゴンで掘り出し物を見つけたときは、正直脳汁が出るくらい嬉しかった(笑)。お宝探しみたいな感覚で、最初はそれが楽しくて続けられていた部分もあります。

でも楽しいのと安定して稼げるのは別の話で、「今日は全部空振り」という日も普通にありました。仕入れのために時間と交通費を使い、成果がゼロ——そういう日が続くと、精神的にもじわじわ削られていきます。

「楽しい」と「稼げる」は違う。店舗せどりで学んだ最初の現実がこれでした。

②ネットせどりは価格競争で詰まった

店舗せどりの不安定さをカバーしようとネットせどりも試みましたが、こちらはこちらで別の問題がありました。

利益が出そうな商品を見つけても、同じ商品を狙っている出品者は世界中にいます。価格競争が始まると、みるみる利益幅が削られていく。少しでも油断して確認を怠ると、仕入れた値段より下がってしまうことさえあります。

ネットせどりは情報戦であり、スピード戦です。個人の会社員が、専業で取り組んでいる人や自動化ツールを使っている業者と同じフィールドで戦うのは、構造的に不利だと感じました。

③会社員に店舗せどりの時間は作れない

店舗せどりで成果を出すためには、「いいタイミングにいい店舗に行く」ことが大事です。でも本業がある会社員には、平日の昼間に動ける時間がありません。

週末に動けばいいかというと、週末は客が多くてワゴン品も荒らされていることが多い。「会社員がせどりで稼ぐ」という構造には、そもそも時間的な制約が組み込まれているなと感じるようになりました。

④リサーチ・梱包・発送の作業が苦痛だった

副業のイメージとして「スマホで完結する楽な仕事」みたいなものを持っていたのは、正直に言えば私も同じでした。

でも実際のせどりには、地味でしんどい作業がたくさんあります。商品のリサーチ、価格の追跡、梱包資材の準備、梱包作業、発送のための外出、トラブル対応——これらすべてが「稼ぎに直結する作業時間」ではなく、見えないコストです。

梱包と発送に関しては、本当に苦手でした。得意なことを副業にしている人と、苦手なことを義務感でやっている人とでは、長続きするかどうかがまったく違います。

⑤「月5万円」の真の時給を計算したら割に合わなかった

月5万円という数字だけ見ると悪くないように思えますが、費やした時間で割ると話が変わります。

仕入れのための移動、店舗での商品リサーチ、Keepaやモノレートでの価格調査、梱包・発送、トラブル対応——これらを合計すると、月に30〜40時間は軽く使っていました。時給換算すると1,200〜1,700円程度。やれなくはないですが、「本業で残業すればよかった」という発想になってきたのも事実です。

それと、月5万円をコンスタントに稼げていたわけではなく、良い月と悪い月の落差がある。「平均すると月3万円くらいかな」という感覚が正直なところです。

やってみて初めてわかったせどりの「本当のしんどさ」

本業のストレスに、副業のストレスを上乗せしていた

せどりを続けていた頃、本業でも炎上プロジェクトに配置転換され、知識も人間関係もゼロの状態で毎日残業が続く時期がありました。そういう状況で副業のノルマを自分に課すのは、今思えば無茶でした。「本業で消耗 → 副業でも消耗 → 回復する暇がない」というサイクルに入ると、単純に体がもちません。

「自由を得るために始めたのに、逆に縛られていた」という逆説

せどりを始めた理由のひとつは「収入源を増やして自由になりたい」というものでした。でも実際にやり始めると、仕入れに行かないといけないプレッシャー、在庫を抱えている不安、価格変動への監視義務——そういった「縛り」が増えていきました。自由になりたくて始めた副業が、別の不自由を生んでいる。この逆説に気づいたとき、「これは自分が求めていたものではないな」と感じました。

でも、せどりをやっていて「本当に得したこと」

やめた話ばかりしてきましたが、せどりをやっていてよかったことも正直にあります。副業収益としては割に合わなかったけど、消費者として賢くなれたこと——これは本当に得した副産物でした。

Keepaで「偽セール」を見抜けるようになった

Keepaは、Amazonの商品ページに価格推移グラフを表示してくれるChrome拡張機能です。これを使い始めてから、Amazonプライムデーやブラックフライデーの「セール」が本当にお得なのかどうかを確認できるようになりました。

実際のところ、大型セール直前に値上げして、セール期間に「元値に戻すだけ」という商品が少なくありません。「50%OFF!」と書いてあっても、その「定価」が直前に引き上げられていたりします。Keepaを見ればそれが一目でわかります。

「セールだから安い」は思い込み。Keepaで過去の価格推移を確認する習慣は、せどりをやめた今も役に立っています。

実店舗のセールタイミングがわかるようになった

実店舗のセールは気まぐれではなく、決算タイミングと連動していることが多いです。半期決算(9月)や通期決算(3月)の前後に、在庫を処分したいタイミングでセールが発生しやすい。これを知ってから、「なぜ今セールをやっているのか」という視点で店舗を見られるようになりました。

また、トイザらスには価格の末尾でセール品かどうかを判断できるルールがあります(末尾が特定の数字の商品はプロパー品、別の数字はセール品、といった形)。これを知ってから買い物効率が上がりました。

楽天ポイント術——SPU+マラソン+0と5のつく日

楽天市場での購入に「SPU(スーパーポイントアッププログラム)+お買い物マラソン+0か5のつく日」を組み合わせると、ポイント還元率が大きく上がります。せどり時代に仕入れコストを下げるために調べた知識ですが、日常の買い物でも普通に使えます。

当時はこの仕組みを楽天ふるさと納税と組み合わせると、手出し2000円で1万ポイント以上というケースもありました(2025年10月以降はふるさと納税の制度改正により、ふるさと納税によるポイント付与は禁止)。いずれにせよ、「ポイント経済圏の構造を知っている」ことは、日常的な節約に今でも活きています。

せどりをやめた後、何をしたか

副業はやめ、積立投資だけを継続した

せどりをやめた後、特に新しい副業を始めることはしませんでした。その代わり、月々の積立投資の金額を少しだけ増やし、それを継続することに集中しました。

「副業で稼いで投資の種銭を作る」という発想は悪くないのですが、私の場合はその副業のストレスとコストが大きすぎた。やめることで回復した時間と精神力を、本業のパフォーマンスに戻したほうが結果的によかったと感じています。

積立投資は、証券口座を開設してNISAの積立設定をしてしまえば、あとは基本的に何もしなくていい仕組みです。せどりのように「今月はどうしよう」と悩む必要がない分、精神的なコストがまったく違います。

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せどりに費やしていた時間と精神力を取り戻した

やめてみて気づいたのは、「毎週末に仕入れに行かなくていい」「在庫の心配をしなくていい」という安心感の大きさでした。せどりをやっていた頃は、休日に出かけるだけで「あの店に寄ればよかった」と考えていました。やめることで、純粋に休める休日が戻ってきました。

せどりと投資、どちらが「自由」に近いか

フロー型収入とストック型収入の本質的な違い

せどりで得られる収益は、「働いた分だけ入るフロー型収入」です。仕入れして、売って、また仕入れして売る——このサイクルを止めると収益もゼロになります。

一方、積立投資で積み上げた資産は、仕組みが動き続けます。自分が何かをしなくても、資産そのものが市場の動きに乗っていく。これが「ストック型収入」の本質です。

どちらが良い悪いではありません。ただ、「長期的な自由を得たい」という目的に照らしたとき、私にとってはストック型のほうが目的に合っていました。

月5万円の副業収入と月5万円の投資収益は「重さ」が違う

毎月5万円の副業収入を得るためには、毎月30〜40時間の作業が必要です。時間を投入し続けなければ消えてしまう収益です。一方、資産が積み上がった状態で得られる収益は、自分が動かなくても資産が残っている限り継続します。

もちろん投資にはリスクがあり、必ず利益が出るわけではありません。でも、「同じ5万円でも、その背後にある仕組みがまったく違う」という感覚は、せどりをやってから投資を学んだことで初めてリアルに理解できました。

500万円損失の経験が教えてくれたこと

私は投資で500万円以上の損失を出したことがあります。個別株とレバレッジETFで、リスクを正確に理解しないまま動いた結果です。せどりで月数万円を稼いでいた時期と重なっていました。

副業で月数万円を稼ぐ一方で、投資で数十万円単位の損失を出す——この非対称性に気づいたとき、「フロー型副業より資産形成の仕組みを正しく理解することの方が重要だ」と感じました。損失の痛みが、インデックス投資を本気で学ぶきっかけになりました。500万円は高い授業料でしたが、学びとしては本物でした。

副業で種銭を作って投資で増やす、という考え方は正しい。でも、投資の仕組みを理解しないまま種銭だけ用意しても、その種銭を溶かすことになりかねない。私がそれをやりました。

「せどりを続けるべきか」への正直な答え

こんな人はやめていい(判断基準)

以下のどれかに当てはまるなら、やめる判断を恐れなくていいと思います。

  • 副業のストレスが本業のパフォーマンスを下げている
  • 時給換算したときに、本業の残業や転職でカバーできる水準しか稼げていない
  • 作業(特に梱包・発送・リサーチ)が苦痛で、楽しさを感じていない
  • 「やめたら負け」という罪悪感だけで続けている
  • 資産規模が増えてきて、副業収益より投資収益のほうが大きくなりつつある

こんな人は続けてもいい(中立的に)

逆に、続けることに意味がある人もいます。

  • 仕入れリサーチや商品分析が純粋に楽しい
  • 本業の傍ら、月10万円以上を安定して出せている
  • 副業収益を投資の種銭として明確に使う計画がある
  • 家族の協力があり、時間を確保しやすい環境がある

せどりに向いている人は確かにいます。大事なのは「向いているかどうか」を自分の体験で判断することで、誰かの成功事例だけを根拠に続けることではないと思っています。

やめることは「再設計」であって「失敗」ではない

私がせどりをやめたのは、「うまくいかなかった」からだけではありません。「自分が目指している状態に合った仕組みに切り替えた」という判断です。

投資で500万円を溶かした経験も、せどりで稼いで時間を使い果たした経験も、どちらも「自分に合わない方法を試してみた結果」として今は整理できています。その選択を次の行動につなげれば、それは再設計です。「やめること」は逃げではなく、次の一歩を踏み出すための判断です。

まとめ:せどりをやめた判断を振り返って

  1. せどりをやめた理由は、収益の不安定・価格競争・時間制約・作業の苦痛・時給換算の割り合わなさの5つだった
  2. やめたことで得たのは「Keepaで偽セールを見抜く力」「楽天ポイント術」「実店舗セールのタイミング知識」——消費者としての副産物は本物だった
  3. やめた後は副業をせず積立投資だけを継続。フロー型副業より、仕組みに乗るストック型の資産形成を優先するほうが、自分の目標に合っていると判断した
  4. 副業で種銭を作る発想は否定しないが、投資の仕組みを正しく理解することが先決。500万円を溶かした自分がそれを証明している

「やめること」が、次の一手を作るための最初の行動になることがある。あなたの再設計が、うまくいくといいなと思っています。

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