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※当記事の情報は投資助言を目的としたものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。
40代でNISAを始めようとして、検索するたびに「早いほどいい」という記事ばかり出てくる。
「やっぱり遅かったのかな」「今さら始めても間に合わないのでは」
その不安、よくわかります。私も37歳でNISAを始めるとき、同じことを考えていました。でも2026年の今、あの心配は完全に無駄だったと断言できます。
42歳ITエンジニアです。2016年(32歳)から投資信託を始め、2021年(37歳)でオルカン・S&P500の積立に切り替えました。個別株で500万円以上の損失を出した失敗も経験しています。
「40代でNISAは遅い?」という問いに、成功者でも専門家でもなく、失敗と修正を繰り返してきた側から答えます。
「40代でNISAは遅い?」という問い自体が間違いでした。
本当に後悔しているのは「始めるのが遅かったこと」ではなく、
「始めたとき、もっと多く積み立てなかったこと」です。
2016→2021→2026の変遷
シミュレーションあり
「40代でNISAは遅い」という不安の正体
なぜ40代は「遅かった」と感じてしまうのか
「20代から始めていれば」「30代のうちに動いていれば」——40代でNISAを考えるとき、多くの人がこういう後悔から入ります。これは自然な感情ですが、冷静に考えると少しおかしな話です。
「遅い」という感覚は、比較の産物です。誰かより遅かった、自分の理想より遅かった、という相対的な評価です。でも投資において重要なのは「誰より早いか」ではなく「今から何年運用できるか」です。
「遅い」という感覚は正しいのか?数字で検証する
40歳から始めた場合、60歳まで20年・65歳まで25年の運用期間があります。長期投資において「20年」は十分な時間です。
| 開始年齢 | 60歳までの運用期間 | 65歳までの運用期間 |
|---|---|---|
| 25歳 | 35年 | 40年 |
| 30歳 | 30年 | 35年 |
| 40歳 | 20年 | 25年 |
| 45歳 | 15年 | 20年 |
25歳と40歳を比べれば確かに15年の差があります。でも40歳からでも20〜25年あります。「遅い」という感覚は比較から来るものであって、絶対的な事実ではありません。
私の変遷:2016年32歳〜2021年37歳のリアルな記録
2016年:8資産分散の投資信託でスタート
2016年、32歳のとき初めて投資信託を買いました。当時選んだのは「8資産均等型」という投資信託です。国内外の株式・債券・リート(不動産)に均等に分散するもので、「なんとなく分散すればリスクが下がる」という漠然とした理解で選んでいました。
この時期はまだオルカン(eMAXIS Slim全世界株式)も今ほど普及しておらず、「インデックス投資といえば8資産分散」というイメージがありました。同時に個別株も触れており、後にその個別株で大きな損失を出すことになります。
2021年:37歳でオルカン・SP500に切り替えた理由
2021年、個別株での失敗を経てインデックス一本に絞る決断をしました。同時に積立銘柄もオルカン(eMAXIS Slim全世界株式)とS&P500に切り替えました。
このとき、正直「ちょっと遅いかも」と思っていました。周囲では20代から積立NISAをしている人の話も聞くようになっており、「もっと早く気づいていれば」という気持ちはありました。
個別株で342万円を溶かし、レバレッジETFで112万円を失い、やっとインデックス一本に辿り着いた37歳。
「遅い」と感じながらも、始めた。それだけのことでした。
「ちょっと遅いかも」と思いながらも始めた結果
37歳でオルカン・S&P500の積立を始めてから5年、2026年の今になって振り返ると——「遅い」という心配は完全に無駄でした。
積立は淡々と続いており、資産は増えています。「37歳で始めたから損をした」という事実は何もありません。もし37歳で「遅いから意味ない」と諦めていたら、今の状況はなかったはずです。
40代からのNISA:実際にいくらになるか
42歳スタートのシミュレーション
42歳からNISA積立を始めた場合、60歳まで18年・65歳まで23年の運用期間があります。年利5%(世界株インデックスの長期平均の控えめな想定)で試算すると以下の通りです。
| 月の積立額 | 18年後(60歳) | 23年後(65歳) | 積立元本(18年) |
|---|---|---|---|
| 月3万円 | 約1,020万円 | 約1,500万円 | 648万円 |
| 月5万円 | 約1,700万円 | 約2,500万円 | 1,080万円 |
| 月10万円 | 約3,400万円 | 約5,000万円 | 2,160万円 |
※年利5%・複利で試算した概算値です。実際の運用成績は保証されません。
「老後2000万円問題」は40代からでも解決できるか
老後2000万円問題は「夫婦で毎月5万円以上の赤字が出る場合、30年で2000万円必要」という計算が元になっています。単身や家庭状況によって必要額は異なりますが、一つの目安として考えると——
42歳から月5万円を積立て65歳まで続ければ、約2,500万円に到達する計算です。老後2000万円のラインは、40代スタートでも十分届く数字です。
2026年の本音:「遅い」より大事だったこと
本当の後悔は「枠の上限しか積み立てなかったこと」
2021年当時のつみたてNISAは、年間の上限が40万円(月約3.3万円)でした。「NISAでやる=非課税枠の上限まで積み立てる」という発想しかなく、特定口座での追加積立は考えませんでした。
2026年の今、振り返って後悔しているのは「遅かったこと」ではありません。「NISA枠だけを使い、特定口座でもっと積み立てておかなかったこと」です。
「遅いかも」と心配していた時間で、積立額を月1万円増やしていれば——
5年間で約74万円多く積み立てられていた計算になります(年利5%で運用した場合、最終的にはさらに大きな差になります)。
遅い・早いという問いに使うエネルギーは、「今月の積立額をいくらにするか」に使う方が、資産形成においてはるかに有効です。
40代の強み:20代より余剰資金が多い
競合記事は「40代は時間が短い=不利」という視点で書かれがちですが、逆の見方もできます。
| 40代の強み | 具体的な内容 |
|---|---|
| 収入が高い | 20代より月収が上がっており、積立額を多く設定できる |
| 支出の見通しが立つ | 生活費・固定費が安定しており、余剰資金の計算がしやすい |
| 判断力がある | 20代のような感情的な売買ミスをしにくい(経験値がある) |
| 貯蓄ベースがある | すでに一定の貯蓄があるため、生活防衛資金を確保しやすい |
月の積立額が多ければ、運用期間の短さをある程度カバーできます。20代で月2万円積み立てるより、40代で月8万円積み立てる方が、総資産は早く増えます。
今すぐ始めるための3ステップ
「遅くない」と納得できたら、あとは動くだけです。私が実際にやった手順を3つに絞ります。
生活費の3〜6ヶ月分(会社員なら最低3ヶ月)を現金で手元に残してから投資を始めます。これがないと、暴落時に「お金が必要」という状況で強制売却することになります。私がコロナショック時に狼狽売りした一因もここにありました。詳しくは生活防衛資金の目安はいくら?をご覧ください。
「NISA枠の上限まで」ではなく「毎月いくらまでなら生活を圧迫せず続けられるか」を基準にします。余裕があるならNISA枠(月10万円)を超えた分を特定口座で積み立てることも選択肢です。私がやらなかった後悔がここにあります。
銘柄選びに時間を使いすぎないことが大事です。eMAXIS Slim全世界株式(オルカン)かeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を1本選んで積立設定するだけで十分です。私は両方積み立てていますが、どちらか1本でも結果はほぼ同じです。悩む時間より設定する時間の方が価値があります。
よくある質問
まとめ:「いつ始めるか」より「いくら積み立てるか」
- 「40代NISA遅い?」という問い自体が間違い。重要なのは今から何年運用できるかだけ
- 42歳スタートでも月5万円×23年で約2,500万円に到達できる(年利5%試算)
- 40代の強みは収入・余剰資金の厚さ。積立額を多く設定できる
- 本当の後悔は「遅かったこと」ではなく「NISA枠の上限しか積み立てなかったこと」
- まず生活防衛資金を確保→積立額を最大化→オルカン/S&P500を1本設定、で完結
「遅いかも」に使う時間を、「今月の積立額をいくらにするか」に使ってください。
積立額と銘柄が決まったら、次にやることは証券口座の開設だけです。NISAは証券口座なしには始められません。手数料・商品ラインナップを考えると、SBI証券か楽天証券の2択でほぼ間違いありません。私はどちらも使っています。

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