コロナショックで積立インデックスファンドをほぼ底値で狼狽売りした話

暴落で狼狽売り、タイミングを狙って買い戻せなかった期間のイメージ
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こんな経験はありませんか?

「暴落が来ると、インデックス積立を続ける自信がなくなる」
「ルールは分かっていても、相場が急落すると売りたくなる」
「売った直後に相場が回復して、後悔したことがある」

私は2020年のコロナショックで、積立インデックスファンドをほぼ底値で売却しました。損失だけでなく、その後の「買い戻せない3年間」という二次被害も経験しました。

このブログ「投資で500万円溶かしたITエンジニアの再設計ノート」を運営しているゆきへい(42歳)です。

私はサイバーダイン株で342万円、さくらインターネット株で58万円、レバレッジETFで119万円と、様々な失敗を経てようやくインデックス積立に切り替えました。しかしそこでもまた——2020年のコロナショックで狼狽売りという失敗をしました。

この記事では「正しい投資を知っていても実行できない」という人間の弱さと、それを克服するための仕組みについて語ります。

この記事の結論

暴落時に「売らない」ことは知識ではなく仕組みの問題。
感情が上書きできない自動化の設計が不可欠。

「売るのは一瞬、買い戻すのは難しい」を身をもって体験しました。

目次

売却した商品と金額

2020年2〜3月、コロナショックで相場が急落する中、私が売却したのは以下の商品です。

口座 商品 売却金額(概算)
特定口座 世界経済インデックスファンド 約30万円
企業型DC smtam外株インデックスL 約150万円
合計 約180万円

この売却のタイミングが「ほぼ底値」でした。2020年3月下旬が相場の底。私は底値付近で全て手放し、その後の急回復を指をくわえて見ていることになりました。

コロナショック前の状況:「ようやく正しい投資ができていた」はずが

2020年のコロナショック以前、私はサイバーダイン・さくらインターネット・レバレッジETFでの失敗(合計500万円超の損失)を経て、インデックスファンドの積立投資に切り替えていました。

特定口座では世界経済インデックスファンドを約2年間積み立て、企業型DC(確定拠出年金)では外株インデックスファンドを運用。個別株の失敗から学んで、ようやく正しい方向に進んでいた——そう思っていました。

コロナショック前の状況

  • 個別株・ETFトレードは完全停止(2016年末以降)
  • インデックスファンドを約2年間継続積立中
  • 「暴落でも売らない」という知識は持っていた
  • しかし「知識」と「実際の行動」は別物だった

なぜ売ってしまったのか:リーマンショックという「間違った記憶」

2020年2〜3月、新型コロナウイルスの感染拡大とともに相場は急落しました。日経平均は2万3,000円台から1万6,000円台まで約30%下落。毎日のようにニュースは暗い話題で溢れていました。

私の頭をよぎったのは、2008年のリーマンショックの記憶でした。

「リーマンショックは回復まで5〜6年かかった。コロナショックも同じように長引くのでは?今のうちに売っておいた方が損失を抑えられる」——この考えが売却の引き金でした。

インデックス投資の基本である「暴落でも売らない・積み立て続ける」というルールを、パニックの中で忘れてしまいました。いや、正確には「覚えていても実行できなかった」です。これが最大の問題でした。

リーマンショックとコロナショックは全く別の性質の危機でした。リーマンは金融システムの構造的破綻、コロナはウイルスという外的ショックで経済への影響は深刻でも、金融システム自体は健全でした。過去のパターンを現在に当てはめる「アナロジー思考の罠」に落ちていました。

売った瞬間は安心した:「狼狽売り」の罠

売却した直後、正直ほっとしました。「これ以上損失が拡大しない」という安心感。含み損を抱えたまま毎日株価を見るストレスから解放された気がしました。

しかしこの「安心感」こそが、狼狽売りの罠です。売った後、相場がどう動くかは全く読めません。安心は一時的なもの——相場が回復し始めると、今度は「売らなければよかった」という後悔が始まります。

その後の経緯:買い戻せない3年間という二次被害

約半年で相場は回復した

コロナショックの底は2020年3月下旬。その後、相場は驚異的なスピードで回復し、2020年末にはほぼコロナ前の水準に戻りました。私がほぼ底値で売っていたことが、数ヶ月後に明らかになりました。

特定口座は比較的早く再開できた

特定口座については、2020年末からeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)とeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の積立を開始しました。商品は変わりましたが、売却からの再開まで数ヶ月で済みました。

企業型DCは再投資まで3年かかった

問題は企業型DC(確定拠出年金)でした。売却後に現金化したものを、再びリスク資産に変換するタイミングを計り続けました。「もう少し下がってから買おう」「今は高すぎる」と考え続けた結果、全額をリスク資産に変換するまで3年もかかりました。

その3年間、相場は上昇し続けました。「タイミングを計ろうとした」3年間は、ただ機会損失を生み出し続けた期間でした。

「売るのは一瞬、買い戻すのは難しい」——これがコロナ狼狽売りの最大の教訓。売却は瞬時の感情で実行できるが、買い戻しは「今が安いかどうか」という永遠に答えが出ない問いと向き合い続けることになる。

失敗の本質:タイミングを読もうとしたこと

この失敗の本質は「相場のタイミングを読もうとしたこと」です。

売るときも「今が売り時」と判断し、買い戻すときも「今が買い時かどうか」を考え続けました。しかし相場のタイミングをプロでも正確に読むことはできません。

インデックス積立投資の最大の強みは「タイミングを考えなくていい」ことです。毎月決まった金額を機械的に積み立てることで、高値掴みのリスクを分散できます。暴落時に売却することは、この最大の強みを自ら捨てる行為でした。

この失敗から学んだこと:知識ではなく「仕組み」で守る

コロナ狼狽売りを経て徹底したこと

  1. 自動積立の設定を変えない:暴落時でも積立設定を止めない。むしろ相場の下落は「安く買える機会」と再定義する
  2. DCの配分を一度決めたら変えない:「タイミングを計る」という発想を捨て、配分変更は年1回の定期リバランスのみ
  3. 「過去の暴落と比較しない」ルール:リーマンショックとコロナショックは別物。暴落のたびに過去と比較して予測しようとしない
  4. 暴落時は「何もしない」を行動として選ぶ:パニック時の感情的行動(売却)を封じるため、意識的に「行動しない」を実践する

2020年末からeMAXIS Slim オルカン・S&P500の積立を再開し、米国高配当株ETF(SPYD・HDV)も追加しました。現在まで一度も積立を止めることなく継続しています。現在の投資信託の含み益は770万円を超えています。

よくある質問(FAQ)

Q. 次の暴落が来たら、また売りたくなりませんか?
A. 正直、売りたくなる心理は出てくると思います。しかし今は「売りたい感情が出ること自体が買いのサイン」と捉えるようにしています。2025〜2026年の相場下落時も、コロナの教訓を思い出して積立を継続しました。感情は変えられなくても、ルールで行動をコントロールすることはできます。
Q. インデックスファンドも暴落したら戻らないのでは?
A. 「全世界株式」や「S&P500」のようなインデックスファンドは、過去の全ての暴落から回復してきた歴史があります。コロナショックは約半年、リーマンショックでも5〜6年で回復しました。個別株と違い、インデックスは市場全体に分散しているため、一社が倒産しても影響が限定的です。「戻らないかも」という不安は、長期の歴史データで確認することが大切です。
Q. 暴落時にむしろ買い増した方がいいのですか?
A. 余裕資金があれば買い増しは有効です。私自身、2025〜2026年の相場下落時(米国の関税政策による下落)に約265万円を追加投資し、2026年時点で約80万円の利益になっています。ただし「暴落時に必ず買い増す」という義務は設けず、生活資金を圧迫しない範囲での判断です。

まとめ:コロナ狼狽売りが教えてくれたこと

  • 「暴落でも売らない」は知識としては誰でも知っている
  • しかし実際の暴落では、感情が知識を上書きしてしまう
  • 売るのは一瞬、買い戻すのは難しい(3年かかった)
  • リーマンとコロナを同じパターンと見たアナロジーの罠
  • 解決策は「仕組み」:自動積立を止めない設計こそが最強の防御
  • 暴落時の感情的行動を封じるために、「何もしない」を意識的に選ぶ

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この記事を書いた人

42歳のITエンジニア。投資で累計500万円の損失を経験後、
インデックス投資と倹約で金融資産4,500万円を達成。
失敗談と資産形成の記録を発信しています。

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