「投資で失敗してしまった。もう遅いんじゃないか」
「5000万円なんて、高収入の人じゃないと無理でしょ」
「節約も積立も続けているのに、本当に届くのか不安…」
そう感じている人に、失敗経験ありの会社員が6年で5000万円を達成した実録をそのままお伝えします。
はじめに正直に言っておきます。私は2015〜2019年にかけて、個別株とレバレッジETFで500万円以上の損失を出しています。
不動産セミナーにも20〜30回通い詰めました。それでも「自分にはできない」と打ちひしがれ、手詰まり感のなかで完全に行き詰まった時期があります。
それが2020年にインデックス投資へ切り替え、積立を続けた結果、2026年6月に資産5000万円を突破しました。
成功自慢をしたいわけではありません。「失敗があっても辿り着けた」という事実が、同じように遠回りしてしまった方にとって何かの参考になればと思い、この記事を書いています。
まず結論から:6年・500万円損失・それでも5000万円に届いた
普通の会社員が500万円の投資失敗を経ても、
インデックス積立と入金力の維持を6年続ければ
資産5000万円に届く可能性があります
インデックス積立
6年継続
遠回りした分だけ「何が本当に効いたか」が分かりました。それがこの記事で伝えたいことです。
どん底だった2015〜2016年の話
サラリーマンへの絶望と焦り
きっかけは仕事でした。
前の部署でそれなりに実績を積んでいたのですが、それが裏目に出ました。炎上中の別プロジェクトに配置転換されたのです。人間関係もゼロ、知識もゼロの状態で、毎日怒鳴られながら残業し続ける日々が始まりました。
そのとき気づいたのは、「頑張るほど辛い現場に送られるだけで、給料は変わらない」という構造でした。
転職を考えたこともあります。でも「問題は会社じゃない。サラリーマンという契約形態そのものが問題だ」という結論にたどり着きました。会社を変えても、同じ雇用される立場である限り、本質は変わらないと感じたからです。
その焦りが、投資への無謀な突撃につながりました。
焦って始めた投資と500万円の損失
「今すぐ状況を変えなければ」という焦りのなかで、個別株やレバレッジETFに手を出しました。根拠のある投資判断ではなく、「早く増やしたい」という気持ちだけが先走っていました。
並行して不動産セミナーにも通い詰めました。20〜30回は行ったと思います。でも勉強すればするほど「自分の年収・資金ではこの方法は現実的じゃない」という結論になっていって、最終的に「投資も不動産も全部ダメだった」という手詰まり感のなかに沈んでいきました。
株は塩漬けにしていましたが、2015〜2019年にかけて徐々に下落が続きました。損切りできないまま含み損が膨らみ、最終的に損失が確定したのは合計500万円超。
「自分には向いていない。投資で資産を作るのは無理だ」と本気で思っていた時期です。
2020年の再設計——「最初からこれだけやればよかった」
インデックス投資に切り替えた理由
500万円の損失を経て、ようやく一つの問いに向き合いました。
「そもそも自分が個別株で市場に勝てる根拠は、どこにあったのか?」
答えは出ませんでした。根拠などなかったのです。焦りと「早く稼ぎたい」という欲だけで動いていた。それが失敗の本質でした。
であれば、「自分が市場を上回ろうとするのをやめて、市場平均にそのまま乗る」という選択がいちばん合理的だという結論にたどり着きました。それがインデックス投資への切り替えです。
もう一つ重要だったのは、失敗続きのなかでも本業の給与から積み上げた貯金が残っていたことです。種銭がゼロになっていたら再設計もできませんでした。「種銭となる貯金だけは守る」という原則の大切さを、痛い目に遭ってから理解しました。
6年間の積立で一番効いた3つの要因
2020年から2026年にかけて積立を続けて、5000万円に届いた要因を正直に書きます。
1. インデックス投資(シンプルさが継続を生んだ)
「毎月決まった額を積み立て、売らない」という仕組みに乗り換えたことで、判断する機会が減りました。判断機会が減ると、焦って動くリスクも減ります。シンプルさが、継続できた最大の理由です。
2. 入金力の維持(本業の給与を守り続けた)
どれだけ良い投資をしていても、積立の原資が尽きれば終わりです。本業の収入を安定させ、積立額を落とさないことを最優先に考えました。
3. 2020年以降の株式相場の追い風(正直に言います)
これを書かないのは不誠実なので書きます。2020年以降の株式市場は、コロナショックからの急回復も含めて非常に好調でした。私が達成できた背景には、個人の努力だけでなくこの相場環境の追い風が大きくあります。同じ期間に同じことをしても、相場が違えば結果は変わります。
2026年6月、5000万円を突破した日に思ったこと
達成感より先に来たのは「本当に嫌なら会社を辞められる」という実感
資産が5000万円を超えた日、正直に言うと派手な感動はありませんでした。ただ静かに「あ、届いた」という感覚がありました。
それよりも強かったのは、「本当に嫌なら、辞められる」という実感です。
実はこの感覚は、5000万円になって初めて生まれたわけではありませんでした。資産が3000〜4000万円台だったころから、職場での選択が少しずつ変わっていました。
ある時期、職場で理不尽な条件を突きつけられたことがあります。以前の自分なら焦って従うか、内心で腹を立てながら飲み込んでいたと思います。でもそのときは淡々と定時退社を続けることができました。しばらくしたら、上司が折れました。
「資産が先に勇気をくれるのではなく、行動した後で資産の価値に気づく」——これが私の実感です。資産は「使いやすい逃げ場」ではなく、日々の選択の質を少しずつ変えるものだと思っています。
達成してもまだ不安がある——正直に言います
5000万円を超えた今も、株価の変動で4000万台に戻ることはあります。評価額が数百万円動くのは、今や日常の光景です。
「5000万円に届いたら全部解決する」という幻想は、達成した瞬間に崩れました。お金の不安は、ある程度の水準を超えると「量の不安」から「変動・喪失の不安」に形を変えるだけです。
それでも、「選択肢が増えた感覚」は本物です。嫌なことを嫌と言えるようになった、少しずつ自分で人生を設計できるようになってきた、という感覚は数字では測れません。
実際のポートフォリオを公開します(2026年時点)
「どんな比率で持っているのか」という質問をよく受けるので、2026年時点の資産構成を公開します。
| 資産クラス | 比率 | 主な内訳 |
|---|---|---|
| 投資信託(インデックス株式) | 57% | 全世界株・S&P500インデックスファンド等 |
| 現金 | 20% | 生活防衛資金+積立の種銭バッファ |
| 企業型DC(インデックス株式・債券) | 12% | マッチング拠出含む。インデックス中心で運用 |
| 株式(米国高配当ETF・債券ETF・J-REIT等) | 10% | キャッシュフロー目的で保有。コアではない |
| 合計 | 100% | ※株価変動で4,000万台に戻ることあり |
ポートフォリオの核はインデックス投資信託(57%)です。派手な運用はしていません。
現金20%を残している理由
「全部投資に回せばもっと早く増えたんじゃないか」と思う方もいると思います。正直、計算上はそうかもしれません。
それでも現金を20%残しているのは、心理的な安全のためのバッファです。
含み損が大きく出た月でも、現金がある程度あると「積立を続けられる」という安心感があります。焦って売らずに済む。それが長期継続のための仕組みです。現金は「遊んでいるお金」ではなく、「次の積立原資を守るための保険」として意図的に持っています。
次の目標は7000万円——なぜ5000万円で止まらないのか
合理的には5000万円でサイドFIRE成立するが…
数字で計算すると、5000万円あれば年4%運用で年200万円、加えて副業で月10万円を確保できればサイドFIRE(セミリタイア)の生活は成立します。
それでも私は5000万円で止まる気にはなれませんでした。
正直に言うと、「まだ足りないかもしれない」という不安があります。株価が下落すれば4000万台になる。物価が上がれば生活コストも変わる。何かイレギュラーな出費があったら?——という心配が消えないのです。
「合理的な計算」だけで目標を決めなくていい
私が7000万円を次の目標にしているのは、それが「心理的安全ライン」だからです。
合理的には不要かもしれない。でも「7000万円あれば、何があっても選択肢がある」という感覚が、私個人の安心につながります。
目標の金額は、計算だけで決めなくていいと思っています。合理性より少し高めに設定して、安心感を買う——それも一つの選択です。
あなたにとっての「心理的安全ライン」はいくらでしょうか。3000万円かもしれないし、1億円かもしれない。その答えは人それぞれで、正解はありません。
失敗した人への正直なアドバイス
遠回りした分を取り戻せるか?
「500万円溶かしたら、その分を取り戻すのは難しいですか?」と聞かれることがあります。
私の答えは「取り戻す」という発想より、「ここから再設計する」に切り替えた方がいい、ということです。
損した金額を取り返そうとすると、焦りが生まれます。焦りはまた無謀な判断につながります。私自身がそのループにはまっていました。
「損した過去は変えられない。これからの積立でどこまで届けるか」という問いに切り替えたとき、ようやく冷静に動けるようになりました。
今すぐできる「再設計の3ステップ」
失敗後にどう動けばいいか、私が実際に取ったステップをお伝えします。
ステップ1:塩漬けポジションを整理して方針を決める
塩漬けのまま放置は、精神的にも資産管理的にも疲弊します。「損切りして現金化する」か「放置してノーカウントにする」か、どちらかの方針を決めるだけでも前に進めます。私は段階的に損切りして、新規買いをすべてインデックスに切り替えました。
ステップ2:新規の買いはインデックス積立だけにシンプル化する
個別株・レバレッジ・テーマ型ETFなど、複雑な商品から離れてください。全世界株式か米国株式のインデックスファンドを毎月一定額積み立てるだけ。判断の機会を減らすことが、継続の最大のコツです。
ステップ3:入金力(毎月の積立原資となる貯金ペース)を最優先に守る
投資の成果は入金額に比例する部分が大きいです。本業の収入を安定させ、積立額を落とさないことを最優先に。生活費の見直しや支出の削減があるとすれば、それも入金力を守るための行動です。
まとめ——6年間の道のりで本当に大切だったこと
500万円損失→5000万円達成 6年間の学び
- 焦って個別株に飛びつき500万円以上を失った。原因は「根拠のない自信」と「早く何とかしたい」という焦り
- 2020年にインデックス積立に切り替えた。シンプルにしたことで継続できた
- 6年で届いた要因はインデックス投資・入金力の維持・相場の追い風の3つ。相場環境の影響を過小評価しないこと
- 5000万円を超えても不安は消えない。でも「選択肢が増えた感覚」は本物だった
- 失敗後は「取り戻す」より「再設計する」という発想の転換が先決
- 目標金額は合理的計算だけで決めなくていい。心理的安全ラインを自分で設定する
遠回りしても、再設計すれば前に進める。それがこの6年間で学んだことです。
最後に一つだけ言わせてください。
私が「投資で500万円溶かした」という話を書くのは、失敗自慢をしたいからではありません。「失敗した後でも、仕組みを変えれば前に進める」という事実を、同じ状況にいる人に伝えたいからです。
この記事を読んでインデックス積立を始めてみようと思った方は、まず証券口座を開いてみてください。口座開設は無料で、少額からの積立設定もできます。
※投資は元本が保証されるものではありません。余裕資金の範囲で行ってください。

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