日経レバレッジETFで-112万円を失った話|スイングトレードで溶かした2015〜2016年の全記録

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投資失敗談
レバレッジETF
実体験

※この記事は特定の投資商品への勧誘を目的とするものではありません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。

「レバレッジETFでスイングトレードをすれば短期で稼げるんじゃないか」

「下がったときに買い増せば、上がったときにまとめて取り返せる」

2015〜2016年の私がそう考えた結果、-112万円で終わりました。

この記事の結論
レバレッジETFでスイングトレードをする人が損をする理由は
「ルールがない」のひとことに尽きる

取引記録を全公開
ナンピン地獄の実態
2年間の全損益

2015年から2016年にかけて、私は日経平均レバレッジ上場投信(1570)でスイングトレードを繰り返し、合計-1,121,505円(約-112万円)を失いました。

この記事では、証券口座の取引記録をそのまま公開しながら「どのように損失が積み上がったか」を解説します。同じ轍を踏もうとしている人に、少しでも届けば幸いです。


目次

なぜレバレッジETFに手を出したのか

2015年当時、私は30代のサラリーマンでした。仕事はそれなりにこなせていましたが、「この先もずっとサラリーマンを続けるのか」という閉塞感が強かったです。

そのタイミングで、周囲では「アベノミクスで株をやれば儲かる」という空気が漂っていました。SNSには「今月+30万円」「スイングで月収超えた」という投稿があふれ、乗り遅れてはいけないという焦りがありました。

「短期で資産を増やせれば、サラリーマンから早く抜け出せる。レバレッジをかければ普通の投資より早く増やせる」——そう考えて1570(日経平均レバレッジ上場投信)を買い始めました。

後から気づいたことですが、私が参戦したタイミングはアベノミクス相場がひと息ついた停滞期でした。「靴磨きの少年が株を買い始めたら相場の終わり」という格言そのものでした。

レバレッジETFとは何か

1570(日経平均レバレッジ上場投信)は、日経平均の日々の値動きの約2倍になるよう設計されたETFです。日経平均が1%上がれば約2%上がり、1%下がれば約2%下がります。

短期で大きく動く相場では大きな利益が狙えますが、その分リスクも2倍です。さらに「ボラティリティ減衰」という構造上の問題があり、相場が上下を繰り返すだけで長期的には価値が目減りしやすい性質を持っています。スイングトレードでの短期売買であっても、判断を誤れば損失はあっという間に膨らみます。


取引記録の全公開:2年間で何をしたか

証券口座から取り出した取引記録です。損益を全て公開します。

2015年の取引

銘柄買値株数売値損益
1570 日経レバ¥14,825200¥15,480+¥131,000
1570 日経レバ¥14,400400¥13,500-¥360,000
1570 日経レバ¥16,05720¥16,607+¥11,000
1570 日経レバ¥16,05740¥16,500+¥17,720
2015年合計-¥200,280

2016年の取引(ナンピンの記録)

銘柄買値株数売値損益
1570 日経レバ¥14,51150¥14,990+¥23,950
1570 日経レバ¥14,33450¥14,340+¥300
1570 日経レバ ←ナンピン開始¥13,497100¥11,400-¥209,700
1570 日経レバ¥13,49750¥12,150-¥67,350
1570 日経レバ¥13,49750¥12,250-¥62,350
1570 日経レバ ←300株に拡大¥12,548300¥11,590-¥287,400
1570 日経レバ¥13,111100¥12,020-¥109,100
1570 日経レバ¥12,548100¥10,500-¥204,800
1570 日経レバ¥12,54850¥10,700-¥92,400
1570 日経レバ 空売り¥11,070225¥11,503+¥87,625
2016年合計-¥921,225
2015〜2016年 レバレッジETF 最終損益
-¥1,121,505
2年間・14回の取引・全データ公開

なぜ-112万円になったのか:3つの構造的ミス

損失を生んだ3つの構造

1
エントリー・エグジットのルールが一切なかった

「なんとなく上がりそう」「下がってきたから安いはず」という感覚だけで売買していた。損切りラインも利確ラインも決めていなかったため、損失が膨らんでも「もう少し待てば戻る」と保有し続けた。

2
ナンピンでポジションを拡大し続けた

取引記録を見ると、13,497円で3回に分けて買い、さらに下落した12,548円でも3回買っている。しかも単位が50→100→300と膨らんでいる。「下がったら買い増す」という発想は一見合理的に見えるが、ルールのないナンピンは損失を倍増させる罠だった。

3
レバレッジ商品でスイングトレードという二重リスク

スイングトレードは短期で売買を繰り返す手法だが、それ自体でも高い精度の相場読みが必要。そこにレバレッジ(2倍)をかけることで、予想が外れた際の損失が通常の2倍になる。「スイングトレード × レバレッジ」は最もリスクの高い組み合わせのひとつだった。


撤退後に知った「最も痛い事実」

2016年末に全ポジションを手仕舞い、-112万円を確定させました。「もうレバレッジETFには近づかない」と思いながら撤退しました。

その後、日経平均はさらに上昇しました。

私が売り切った後、アベノミクス相場は続いていました。損失を確定させただけでなく、その後の上昇相場も取り逃がしたのです。含み損に耐えられず撤退した結果、二重に機会を失いました。

-112万円の損失を確定した。

その後、相場が上がったのを画面越しに眺めた。

損失 × 機会損失。感情で動いた代償はそういうものでした。


この失敗から学んだこと:今の投資スタイルへ

この経験から、私は「根拠のない投資はギャンブルと同じだ」と理解しました。他の人が儲けているからといって、同じ手法を感覚で真似しても再現性はありません。

レバレッジETFでの失敗、個別株での累計-400万円超の損失を経て、現在の私の投資スタイルはシンプルになりました。

  • 主軸:eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)・S&P500の積立。ルールを決めて淡々と続ける
  • 暴落時:直近高値から-10%で買い増しルールを発動。感情ではなくルールで動く
  • レバレッジ:二度と使わない。理由は「自分にはコントロールできない」と理解したから

-112万円の授業料は高かったですが、「ルールのない投資は必ず負ける」という事実を体で覚えました。今の資産4,500万円超は、この失敗があったから築けたとも言えます。


よくある質問(FAQ)

Q. レバレッジETFは絶対に買ってはいけないですか?
A. 「絶対にいけない」とは言いません。ただし、明確なルール(エントリー条件・損切りライン・利確ライン・最大投入額)を事前に決めた上で使うものです。「なんとなく上がりそう」という感覚だけで買うのは、私のように大きな損失に直結します。レバレッジなしの通常ETFを長期保有する方が、多くの個人投資家には合っています。
Q. スイングトレードで勝てる人はいますか?
A. います。ただし、勝ち続けるトレーダーは厳格なルールとリスク管理を持っています。「感覚と感情」で勝ち続けている人は長期的にはほぼ存在しません。スイングトレードで本当に勝つには、バックテスト・勝率管理・損切り徹底という地道な作業が必要で、「副業感覚で始める」には向いていません。
Q. 損失を取り返そうとさらに投資するのはありですか?
A. 「損失を取り返したい」という心理がある状態での投資は最も危険です。感情が判断を歪め、さらなる損失を招きやすい。私がナンピンでポジションを拡大させた心理も同じです。損失を出したときは、一度完全に手を引いて冷静になることをおすすめします。

まとめ:レバレッジETFで-112万円から学んだこと

  1. 「サラリーマンから早く抜け出したい」という感情が、根拠のない投資を招いた
  2. エントリー・エグジットのルールがない売買はギャンブルと同じ。必ず負ける
  3. ナンピンはルールなしでやると損失を倍増させる罠になる
  4. 撤退後に相場が上がり、損失と機会損失の二重の代償を払った
  5. この失敗が「ルールベースの投資」へ転換するきっかけになった

他人の真似ができるフィールドではなかった。それを学ぶのに-112万円かかりました。

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