高配当ETF(HDV・SPYD・VYM)を6年以上保有している理由|インデックス投資と組み合わせる私のスタンス

※当記事の情報は投資助言を目的としたものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。

目次

この記事で伝えたいこと

私は現在、米国高配当ETFのHDV・SPYD・VYMを合計約193万円分保有しています。インデックス投資(オルカン・S&P500)をメインにしながら、サブとして6年以上持ち続けています。

この記事では、なぜ高配当ETFを持ち続けているのか、3銘柄の特徴の違い、そして「高配当ETFはインデックス投資より非効率」と言われることについて、実体験をもとに正直に書きます。

現在の保有状況

銘柄購入時期購入金額(概算)現在の評価額(概算)
HDV2020年末約40万円約107万円
SPYD2020年末約40万円約74万円
VYM2025年4月約8万円約12万円
合計約88万円約193万円

メインの資産はオルカン・S&P500のインデックス投資で、高配当ETFはポートフォリオの一部という位置づけです。

購入タイミングの実体験

HDV・SPYD:2020年末のコロナショック回復期に購入

HDVとSPYDはどちらも2020年末に各40万円ずつ購入しました。2020年3月のコロナショックで相場が急落した後、年後半にかけて急回復していた時期です。結果的にはいいタイミングでの購入になり、HDVは約2.7倍、SPYDは約1.9倍の評価額になっています。

ただし当時「ここが底だ」と確信して買ったわけではありません。高配当ETFに興味を持ったタイミングがたまたまコロナ後の回復期と重なっただけです。実際、同じ2020年に私はインデックス積立をほぼ底値で狼狽売りしており、冷静に判断できていたわけでもありませんでした。

→ コロナショックでの失敗については「コロナショックで積立インデックスファンドをほぼ底値で狼狽売りした話」に詳しく書いています。

VYM:2025年4月のトランプ関税ショック時に購入

VYMは2025年4月、トランプ政権の関税政策をきっかけに相場が急落したタイミングで約8万円分購入しました。「下落したタイミングを狙って買い増す」という意識的な判断です。コロナショック時の狼狽売りの反省を踏まえ、暴落局面でも冷静に動けるよう意識が変わってきた結果だと思っています。現時点では約12万円と含み益が出ています。

3銘柄の特徴と違い

HDV・SPYD・VYMは同じ「米国高配当ETF」でも、銘柄の選び方や性格が大きく異なります。

項目HDVSPYDVYM
運用会社iShares(BlackRock)SPDR(State Street)Vanguard
連動指数モーニングスター配当フォーカス指数S&P500高配当指数FTSE高配当利回り指数
組入銘柄数約75銘柄約78銘柄約580銘柄
配当利回り(目安)約3.2〜3.6%約4.0〜5.0%約2.4〜2.6%
経費率0.08%0.07%0.06%
特徴的なセクターエネルギー・ヘルスケア中心金融・不動産・公益事業に偏重金融・産業・ヘルスケアのバランス型
性格守り重視・減配リスク低め高利回り・景気敏感・減配リスクあり広く分散・トータルリターンが高め

HDV:財務健全性を重視した守り型

財務状態が健全で持続的に配当を支払える企業約75銘柄で構成されています。景気後退時にも比較的安定したパフォーマンスが期待でき、3銘柄の中で最も守りに強いETFです。利回りはSPYDより低めですが、減配リスクが低い点が魅力です。私の保有額が最も多いのはこの安定感が理由です。

SPYD:高利回りを最優先する景気敏感型

S&P500の中から配当利回り上位80銘柄に均等投資するETFです。利回りは3銘柄の中で最も高く、4〜5%前後を維持しています。一方で金融・不動産・公益事業への偏重があり、景気後退時には大きく下落するリスクがあります。2020年のコロナショック時には分配金が30%以上減少した実績もあります。

VYM:広く分散してトータルリターンを狙う

約580銘柄と圧倒的に分散されており、3銘柄の中で最も安定した値動きが期待できます。配当利回りは低めですが、株価の値上がりを含めたトータルリターンでは過去10年間でVYMが最も高いパフォーマンスを示しています。私の保有額が最も少ないのは、後から追加した銘柄だからです。

高配当ETFを保有している理由

① 配当金を定期的に受け取る体験がしたかった

インデックス投資は「数字が増えていく」だけで、お金が入ってくる実感が薄いです。高配当ETFは年4回、口座に配当金が振り込まれます。金額は大きくありませんが、「投資が機能している」という実感を持ちやすく、長期投資のモチベーション維持に役立っています。

② 暴落時の心理的な支えになる

相場が下落している局面でも、配当金は(減ることはあっても)定期的に入ってきます。「株価は下がっているが配当は受け取れている」という状況が、狼狽売りを防ぐ心理的な安定につながっています。コロナショック時に積立インデックスを底値で売ってしまった経験から、この点を意識するようになりました。

③ 高配当投資に興味があった

インデックス投資一本に絞る前に、高配当投資という選択肢を実際に試しておきたかったという気持ちもあります。6年以上保有して、配当金の受け取り体験・値動きの特徴・税金の手続きなど、一通り経験することができました。

高配当ETFの正直なデメリット

高配当ETFの良い点だけを書くのは正直ではないので、デメリットも書きます。

トータルリターンではインデックス投資に劣る可能性が高い

配当金を受け取るたびに税金(約20%)が引かれます。インデックス投資(投資信託)は配当を自動で再投資するため課税が繰り延べられますが、高配当ETFは都度課税されます。長期で見ると、この差が複利効果に影響します。

また過去10年間のパフォーマンスを見ると、S&P500のトータルリターンが高配当ETFを大きく上回っています。純粋に資産を増やすことが目的であれば、インデックス投資の方が効率的です。

為替リスクと二重課税

米国ETFのため、円高になると円換算の評価額が下がります。また米国で10%課税・日本で約20%課税される二重課税の問題があります。確定申告で外国税額控除を申請することで一部取り戻せますが、手続きが必要です。

インデックス投資との使い分け

私のスタンスは「メインはインデックス投資、サブとして高配当ETF」です。資産形成の効率を最大化するならインデックス投資に集中すべきですが、配当金という「定期的なキャッシュフロー」が投資継続のモチベーションになっているため、完全にやめるつもりはありません。

高配当ETFが向いている人と向いていない人を整理するとこうなります。

向いている人向いていない人
配当金の入金を投資の励みにしたいとにかく資産を最大効率で増やしたい
暴落時も保有し続けられる心理的支えが欲しい税金の手続きをシンプルにしたい
定期的なキャッシュフローが欲しい為替リスクを避けたい

まとめ

HDV・SPYD・VYMを合計約193万円分、6年以上保有しています。インデックス投資よりトータルリターンが劣る可能性は理解しています。それでも持ち続けているのは、定期的な配当金が投資継続のモチベーションになり、暴落時の心理的な安定につながっているからです。

高配当ETFは「効率が良い投資」とは言えません。ただ「長く続けられる投資」という観点では、自分には合っていると感じています。

→ 私がインデックス投資をメインにした理由は「私がインデックス投資だけにした理由」で詳しく書いています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

42歳のITエンジニア。投資で累計500万円の損失を経験後、
インデックス投資と倹約で金融資産4,500万円を達成。
失敗談と資産形成の記録を発信しています。

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