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こんな悩みはありませんか?
「有望だと思った株に投資したのに、気づいたら大損していた」
「損切りしようと思いつつ、ズルズル塩漬けにしてしまった」
「ナンピン買いで挽回しようとしたら、さらに傷が深くなった」
私がまさにそうでした。CYBERDYNE(サイバーダイン)という「夢のある会社」に約404万円を突っ込んで、342万円を溶かしました。
はじめまして。このブログ「投資で500万円溶かしたITエンジニアの再設計ノート」を運営している関(42歳)です。
私はサイバーダイン株での大損を含め、個別株やレバレッジETF、コロナ時の狼狽売りなど、ありとあらゆる失敗パターンを経験し、合計570万円以上の損失を出しました。
この記事では、その中で最も痛かった「サイバーダイン株342万円損失」の体験談を詳しく語ります。失敗の心理プロセスを知ることで、同じ過ちを繰り返さないための参考にしてください。
この記事の結論
個別株の失敗は「知識不足」より「感情の暴走」が原因。
売買ルールのない投資は、感情に支配されて必ず失敗する。
私の342万円損失も、全て感情的判断の積み重ねでした。
なぜサイバーダイン株を買ったのか:「夢のある会社」という罠
2016年頃、私はサイバーダイン株を買いました。購入時の株価は約2,000円。買った理由はただひとつ——「HALというロボットスーツを作っている、すごい会社だから」。
当時のCYBERDYNEはメディアでも話題になっていました。障害者や高齢者を補助するロボットスーツHALは、筑波大学発のベンチャー企業として注目されており、「日本発のすごいテクノロジー」として各所で紹介されていました。
私はITエンジニアだったこともあり、技術への親近感と期待感がありました。「こういう会社の株を持っていれば、世界が変わる瞬間に立ち会える」——そんな壮大な幻想を抱いていました。
今思えば完全な「物語買い」です。技術は本物でも、株価は業績と将来のキャッシュフローで決まります。赤字続きのベンチャーが高いバリュエーションで取引されている意味を、当時の私は全く理解していませんでした。
一時含み益が出たのに売れなかった:「天井思考」の恐怖
最初は運よく含み益が出ました。購入後しばらくして株価が上がり、ポジションはプラスになっていました。
その瞬間、私の頭の中はこんな思考でいっぱいでした。
「もっと行けるはず」という思考
- 「HALが世界中に普及したら、株価は今の10倍になる」
- 「まだ成長フェーズなのに、ここで売ったらもったいない」
- 「次の決算で良い数字が出たら、もっと上がるはず」
投資の世界でよく言われる「もっと上がるかもしれないから売れない」という心理——いわゆる天井思考です。含み益を「利確」という行為が、なぜか「逃げること」のように感じられ、もっと欲張りたいという気持ちが勝ちました。
そして当然のように、株価は天井をつけて下落し始めました。
ナンピン買いという名の自己正当化:傷を深くした愚行
株価が下落し始めると、私の中で新たな「論理」が生まれました。
「平均取得単価を下げれば、株価が戻ったときにすぐ黒字になる。だからナンピン(追加購入)は賢い戦略だ」——そう自分に言い聞かせて、下落するたびに買い増しを続けました。
最終的な平均取得単価は1,927円、保有株数は2,100株。総投資額は約404万円になっていました。
ナンピン時の私の心理を正確に言語化するなら、こうです。「損切りしたら本当に負けになる。でもナンピンしていれば、まだ負けじゃない。早く戻ってくれれば、全部なかったことになる」——これは投資判断ではなく、現実から目を背けるための自己正当化でした。
ナンピン前後の推移
| 時期 | 株価(円) | 追加購入 | 心理状態 |
|---|---|---|---|
| 購入時(2016年頃) | 約2,000円 | 初回購入 | 期待感・自信 |
| 一時上昇 | 含み益あり | 売らず保有 | 「もっと上がる」欲 |
| 下落開始 | 1,500円前後 | ナンピン① | 「一時的な下落」 |
| さらに下落 | 1,000円前後 | ナンピン②③ | 「平均を下げれば…」 |
| 塩漬け完了 | 平均1,927円 | 2,100株・計404万円 | 現実逃避 |
塩漬けの数年間:見ることすら怖くなった毎日
404万円を超えた段階で、私は現実から完全に目を背けるようになりました。最初の数ヶ月は毎日株価を確認していましたが、確認するたびに含み損が増えるため、徐々に見なくなりました。
塩漬け中の心理変化はおよそこんな感じでした。
塩漬け心理の変化プロセス
- 否定フェーズ:「まだ下がっていない、一時的だ」
- 希望フェーズ:「いつか戻るはず。HALはまだ成長する」
- 麻痺フェーズ:「見るのが怖い。でも売ったら終わりだから見ない」
- 諦めフェーズ:「もう考えないようにしよう。どうせ長期保有だから」
- 忘却フェーズ:「そういえばサイバーダイン株、持ってたんだっけ…」
「塩漬け」とは、意識的に長期保有を選択したわけではありません。ただ現実から目を背けて放置した結果が「塩漬け」という状態です。これは投資戦略ではなく、現実逃避の産物です。
1,800円回復時になぜまた売れなかったのか
数年後、株価が一時1,800円付近まで回復した時期がありました。平均取得単価1,927円まであと一歩。「あと少し待てば元本回復できる」——そう思った私は、またしても売りませんでした。
この判断が最後の致命傷でした。
人間の心理には「元本回復バイアス」があります。取得コストにこだわり、それを基準に売買判断を下してしまう傾向です。しかし市場は取得コストを知りません。株価は未来の期待で動くのであって、あなたがいくらで買ったかは全く関係がないのです。
そして株価は再び下落し、最終的に私は2020年頃、株価300円で全株売却しました。
300円で売った瞬間の心境:怒りではなく「虚無感」
最終的に1株300円で2,100株を売却しました。売却額は約63万円。投資額404万円に対して341万円の損失確定です(手数料含めると342万円超)。
売却ボタンを押した瞬間の感情は、怒りでも悲しみでもなく——「虚無」でした。
長年現実から目を背けてきたせいか、「あぁ、終わった」という感覚だけがありました。泣けなかったし、誰かを恨む気持ちも薄かった。ただ、4〜5年間という時間と342万円のお金が消えたという事実だけが残りました。
なぜ個別株では感情的判断を避けられないのか
この失敗を通じて、私は一つの結論に至りました。「個別株投資は、感情をコントロールできる人にしか向いていない」。
なぜ感情が暴走するのか?それは個別株に「物語」があるからです。
個別株で感情が暴走するメカニズム
- 「良い会社だから上がるはず」という物語への愛着
- 損失を「実現」することへの心理的抵抗(プロスペクト理論)
- 元本回復バイアス(取得コストへのこだわり)
- 確証バイアス(都合の良い情報だけ集める)
- ナンピンによる「まだ負けじゃない」という自己欺瞞
インデックス投資(全世界株・S&P500など)にはこの物語がありません。「eMAXIS Slim全世界株式」に愛着を持って「この商品のために頑張りたい」とは思わないはずです。だからこそ、感情を排除した機械的な積立が続けられる。
私がインデックス投資に完全シフトした最大の理由は、利回りではなく「感情に支配されないため」でした。
この失敗を経て、今の私はどうなったか
サイバーダインでの342万円損失を含め、個別株・レバレッジETF・コロナ時の狼狽売りなど、私の総損失は570万円を超えました。
しかし現在、私の資産は4,500万円を超えています。投資信託の含み益は770万円。ポートフォリオの大半はインデックスファンドの積立です。
失敗後の再設計:現在の状況
| 過去の総損失 | 570万円超 |
| 現在の資産 | 4,500万円超 |
| 投資信託含み益 | 770万円 |
| 現在の投資スタイル | インデックス積立(個別株なし) |
「失敗したから終わり」ではありません。失敗を分析して行動を変えれば、必ず取り返せます。ただし、同じことを繰り返していては何も変わりません。
よくある質問(FAQ)
まとめ:342万円が教えてくれたこと
- 「良い会社」≠「上がる株」。物語買いは危険
- 利確・損切りルールのない投資は感情に支配される
- ナンピンは損失の自乗拡大装置になりうる
- 元本回復バイアスは判断を歪める。株価は過去のコストを知らない
- 個別株との相性が悪いなら、インデックス積立が最適解
- 失敗は取り返せる。ただし「同じことを繰り返さない」ことが前提
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コメント
コメント一覧 (11件)
[…] → 各失敗の詳細はこちら:・個別株で342万円を溶かした体験談・さくらインターネット株を底値で売った話・レバレッジETFで92万円を溶かした話・コロナショックで狼狽売りした話 […]
[…] → 失敗の経緯は 「個別株で342万円を溶かした体験談」「さくらインターネットで高掴みした挙句塩漬けした話」「レバレッジETFで119万溶かした話」 […]
[…] → 詳しくは「個別株で342万円を溶かした体験談」「日経平均レバレッジETFのスイングトレードで119万円を溶かした話」に書いています。 […]
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[…] 📖 個別株で失敗した経緯はこちらに詳しく書いています → 私が失敗した理由はこちら|個別株で342万円を溶かした体験談 […]
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